新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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ユリコは知っている世界〜遊牧民の世界〜

お気づきでしょうか、タイトル。

某番組を少し文字ってみました(笑)

 

まあそんな話は置いといて、

以前任国の生活についてお話しした際に隊員はゲルには住んでいないと書きましたが、

ゲルには住んでいなくても遊牧民のおうちには何度も何度も遊びに行かせてもらいました◎

 

やっぱりモンゴル行ってたというと、みんな決まって「遊牧民やん」と言うし

ワタシもモンゴルに行くと決まってからはずっと会うことを夢みてた遊牧民

どんな生活をしているのか、ホントに知らないですよね?

 

そこで今回はワタシが覗いてきた遊牧民の世界をご紹介しまーーーす🤗

 

まず、遊牧民に会いたいと言うと

訓練所時代にモンゴル語の先生に言われていたのが、

「誰かしらの知り合いで遊牧民は絶対にいる」という言葉。

 

ほんまかいな〜と思っていましたが、

任地に赴任してすぐの頃

学校の守衛のおじさんに「ワタシ遊牧民のところに遊びに行きたい」というと

「俺今度行くぞ〜来るか〜」とのこと。

 

ほんとにいた(笑)

早くも見つけてしまった遊牧民のへのルート(笑)

 

というようにホントにけっこうゴロゴロと遊牧民が親戚だったり、

自分の馬を遊牧民に預けていたりする町中の人がいました〜👀

改めてモンゴルの遊牧文化に気付かされました!

 

一言に遊牧民といってもさまざまで、

町中から車で30分くらい走った電波のあるところに住んでいたり、2時間くらい走ったホントに電波がまったく通じていないところに住んでいたり、持っている動物の種類や規模が違かったりと、お邪魔するところによってだいぶ様子が変わってきます。

 

遊牧民のところに行くためには道路ではなく、

草原を走っていくのですが、

なんせそこに住所や位置情報などはありません。

 

しかし、必ず草原を走っていると目的の場にたどり着くのです。

ワタシはこれが不思議で不思議でたまりませんでした👀!

 

轍のあとで分岐を判断したり、日中は太陽の位置、

夜は星の位置で方角を見極めているらしいのですが、

日本人のワタシからしたらそんなことが可能なのか??!

という感じ。

 

モンゴルの人たちの生きる力や、

自然とともに生きている様子というのは、

ホントにすばらしいなと思います。

 

理科で太陽や星のことを学んでも、

あまり実生活に活かすことのない日本よりも、

生きるためにそれを活用するという、

学びの原点のようなものさえ感じますね◎

 

そしてここからは、以前モンゴルに赴任して4ヶ月の頃にモンゴル隊で回していたブログに掲載した文章を引っ張っることにしました!

 

モンゴルに2年弱住み何度も何度も遊牧民のところに訪れた今のワタシとはちがう、ホントにまだぜんぜん何も知らない頃にはじめて訪れた時の気持ちで書いた文章です◎

少し恥ずかしいですが、それでは読んじゃってくださーーーい!!!

 

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モンゴルといえば!遊牧民!ゲル!ということで絶対に体験したい世界だったのですが早くも念願叶いました☆「学校の人とか誰かしら遊牧民と繋がってる人いるよ~」と言われてはいたもののホントにいる!(笑)

今回は、生徒の親戚の遊牧民のおうちにお邪魔しました。


車でドルノド県の県都チョイバルサンの市内を出て、わずか30分ほどでもうそこは右も左も前も後ろも大草原の世界です。


家畜について

遊牧民の家畜といえば、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダの5種類の動物がいます。ここ、ドルノド県の遊牧民たちはラクダ以外の4種類の家畜を飼っているそうです。

家畜は、日中は見えないところまで自由に草原を歩き回り、日が落ちる前に戻ってきます。遊牧民たちはなぜあんな広い草原で見えないところにいる家畜がどこにいるのかわかるのか、、、家畜は方向づけられると勝手に戻ってくるのはなぜなのか、、、ハテナしかありません(笑)

 

遊牧民に誘導されるウマ



水を飲んでいるウシ

ウマやウシに比べるとのんびり歩くヒツジとヤギ


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そしてなんといっても!ウマに乗ります!!子どもでも乗ります。私も1人で乗り降りし、小走りくらいまでなら耐えられるようになりました(^O^)
けれど遊牧民の方は、人が乗ることが困難な暴れウマを乗りこなし調教し、乗ることが可能なウマにするそうです。すごすぎる、、、( ゚Д゚)!


食事について

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今回は羊肉をいただきました。内臓まですべてしっかりいただきます。
私たちが来るということで家畜の中の1匹のヒツジちゃんをサヨウナラしていただいたようです。

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これはゲルの上でお肉を乾かしているんですかね?

羊肉が苦手という日本人の方は多いと思いますが、田舎で食べるヒツジはあの独特のにおいはなく、すごく食べやすいと思います!(ちなみに私は羊肉好きです)
パンや野菜などは市内に行ったときに爆買いするそうです。


ゲルについて

遊牧民の住まいといえばゲル!

 

ゲルは組み立て式になっていて、組み立てるカベ等(ハナと呼ばれます)の数によってゲルの大きさが変わります。夏と冬では作る大きさが異なっていて、冬は効率よく温かさが充満するように小さく作るそうです。
 

 

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ゲル生活の中でも驚いたのが、テレビや電話があったことです。ゲルの外には、テレビのアンテナもありました。また、ゲル等の移動にはウマなどの家畜を使うと想像していたのですが、車だそうです。
昔から続く伝統的な遊牧民の生活と現代社会の生活とが融合していてとてもおもしろいなと感じました(^^)/


草原に落ちる夕日はとてもきれいです!

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今回は日帰りだったのですが、今度はゲル泊をして、満天の星空や朝日も見てみたいなと思います。

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いかがだったでしょうか?

4年前の夏にモンゴルに赴任したときの、

新鮮な気持ちがワタシ自身少し蘇ってきました~(笑)

 

これ以降も遊牧民のところへ遊びに行くお誘いを何度もしてもらい、

この生徒の親戚のお宅、守衛のおじさんの友達、他の学校の体育の先生の家族、首都の国立公園内に住んでいる人などさまざまな場所に行かせてもらいました~!

そしてこの時は体験できなかったゲル泊や星空観察もたくさん行うことができました☆

 

娯楽とかなくて、

ご近所さんと呼べるご近所さんも数キロ先で、

毎日退屈じゃないのかな?と思ったりしますが、多ければ数千匹もの命と暮らしている遊牧民の毎日はホントにやることがたくさんで働きづめです。

 

ゲルの天窓から差し込んでくる日の光で起床し、日中は働き、夜暗くなれば眠る。

本来の人間の生活ってこれなのかな~と訪れるたびに気づかされました。

 

また、食べる家畜はその場で捌くので命をいただいているというありがたみもしっかり感じることができます。

 

捌く(命を奪う)ことは命を産む立場である女性が行うことはできません

 

自然とともに生きている人ってすごくたくましくて、

ウシやウマに人が己の力のみで向かっていく姿はとても信じがたいものでした。

 

ウシVSヒト このあと無事に勝利

1人で無理なら仲間と、という風にここでもモンゴルの人たちの助け合いの文化を感じることができました。

 

秋に行う仔ウマの焼印は一族総出で行います。

それにしても、頭から流血しているのに家畜と戦い続けるのには脱帽です💦

 

また、大人だけじゃなく、ちっさい子どもたちもたくましい~!!

2~3歳くらいの子が自分とあまり大きさの変わらない子ヤギを持ち上げたり、

ゲルの屋根部分に上って遊んだり、ウマを鞍なしで乗りこなしちゃったりと👀!

かわいすぎる力持ちくん

 

きっと日本だと危ないからやめなさいって言われることの方が多いんでしょうが、子どもってホントはすごく潜在能力に溢れているから、自然に暮らしていればみんなこうやってたくましくなっていくんだろうな~と感じたりもしました。

 

”生きる力”ってこれなんだなと、遊牧民の暮らしをみていると気づかされます😄

自然の中でたくましく、助け合って、

人間らしい生活をする遊牧民たちの生活を体験できたことは、

ワタシの中でもすごく大きな経験で、

あの広大な美しい自然の中で時間の概念もなく過ごしていると嫌なことも忘れてしまうほどでした。

 

 

モンゴルにはまだ遊牧民はいたるところにいますが、

発展が著しいモンゴルでいつかあの生活がなくなってしまうことはあるんですかね、、、

 

人間の生活の原点に戻れる遊牧民ライフをみなさんもぜひ一度体験してみてはどうですか☺?