新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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協力隊! ~要請以外にもいろんな活動ができる!?~

どうも~ かおるです。

 

11月に入り、関東もだいぶ寒くなってまいりました。

JICA海外協力隊関係で言いますと、秋募集の説明会が始まり、段々とコロナ前のように多くの隊員が海外に飛び出していくようになったことは、大変うれしく思っています。

 

本日は、JICA海外協力隊って要請内容に書いてる活動のみしか行えないの?

と思われている方に向けて、

 

実は要請内容以外に、

自分から動き出せばいろんな活動が出来るんだよ!!

ということを紹介する内容の記事にしたいと思います!

 

これから紹介する事例は、

マラウイ(アフリカ圏)で栄養士としてご活躍されていた人の紹介です。

 

それでは、Here We Go!!

 

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本来の要請内容

公衆衛生グループ型派遣のJICAボランティアと連携し、コミュニティにおいて栄養教育を実施し、母子の栄養失調や生活習慣病の予防に取り組みます。また、地域で入手可能な食材を活用し、住民が実践可能な取り組みを提案し栄養改善を図ります。

 

要請外で行った活動 養鶏ビジネス

出荷直前の鶏たち@自宅内鶏舎

活動を始めたきっかけ

任地の村の現状として、雇用がなく、仕事がない人が大半だった。

 

そこで、任地の村人の収入を向上させることで、食料購入の手助けをしたかった。例えば自分の家のウォッチマン(警備員)は、英語が話せ、時間も守れるという優秀(アフリカ基準)な人だったが、ウォッチマンの仕事をしていた。

 

他にも、自分自身ビジネスをやってみたいという思いがあった。昔、ビルゲイツの記事を読んだ時に、彼なら貧困国で貧困を脱出するためのビジネスとして養鶏をやると話していた。養鶏ビジネスとしてのネックとして、初期費用が必要だが、調べてみると養鶏そのものは難しくはないことがわかった。本気で協力してくれる人がいるなら、やってみようと思い立った。

 

活動を始める前の期待値

初期投資回収できればokで、赤字覚悟でも構わないと思った。

 

具体的な活動内容

初期投資は回収できたが、それ以上にはならなかった。

 

終わった後の感想

養鶏を一緒に始めたウォッチマンと、はじめは二人三脚でやっていた。将来的にもその人一人で養鶏をできるとは思わなかったので、信用できる人を誘って二人でやって欲しいとお願いし、一人雇うことにした。しかし、雇った人が売上金を盗むという事件が行った。盗んだ人は解雇したが、その後に新しく雇った人も、給料日前だがお金をくれと言うような状況になってしまった。一人のボランティアである自分ではすべてを管理できないとなり、養鶏ビジネスを始めた人に、家族でやってみたらいいと提案。彼もそれで合意した。その段階で初期投資は回収していたので、その後は自分は関与せず。

 

全体を通して感想

日本では経験できないことを経験出来て、楽しかった。

ゼロリスクで商売を始めることは、日本でも出来るが、中々養鶏は難しい(法規制、ハード面の投資も必要)。アフリカのいい意味での緩さのおかけで、商売がやりやすかった。日本だと手続き必要だったりしてビジネスを始めるまでのハードルが高いが、アフリカという土地柄からか、ハードルが低い状態でトライできた。

 

要請外で行った活動 食育教室キャラバン

自作の教材の使い方を先生に教え、授業自体は先生に実施してもらっている様子

活動を始めたきっかけ

自分の任地で食育教室をそもそもやっており、週に一度SNSに活動を投稿していた(備忘録も含め)。

 

SNS上で同期だったり、他の隊次の他職種の隊員と繋がったりした(マラウイは隊員が多いので)。自身のSNS上での発信を見た他の隊員からオファーを受けたことがきっかけ。

 

活動を始める前の期待値

自分の任地であれば自分のネットワークがあるので、比較的うまく食育教室を実施できていた。しかし、他の任地に行ったら、肝となるのは現地にいる隊員のコミュニティー関係だと考えており、現地隊員とコミュニティーとの信頼関係が大事だなと予想していた。

 

具体的な活動内容

他の隊員の任地に行くまでに移動費がかかることが難点だったが、こちらは現地業務費を申請したところ申請が通った。申請内容としては、隊員同士連携(多職種連携)を提案したところ、比較的スムーズに提案が通った。

 

食育教室の内容としては、3色食品群(赤は身体を作る、黄色はエネルギー、緑は身体の調子を整える、といった食品主な栄養機能を色別に示したもの)やについて指導を行い、栄養の基礎に関わる教室を開いた。

 

終わった後の感想

自分の任地だけしか行えないことが、活動範囲広げて行うことが出来た。先生も時間通りに来てくれたし、英語→現地語の通訳もきちんとやってくれた。スムーズに進めることが出来たので、始める前の期待値を上回った。その理由は、一緒に組んだ相手の活動がしっかりしていたから、現地コミュニティーから信頼されていたのだと思う。

 

全体を通して感想

日本の場合、学校でも、病院でも、栄養士は基本的に所属する組織内での活動が中心となり、イレギュラーなイベントでも生じない限り、他職種の方と関わることがあまりないため、今回のように先生(他の職種の人)と組んで、プロジェクトを行うことはとても貴重な経験となった。自分で興味を持って自ら情報を発信するなり、他の人からのオファーを受けたりするポジティブなマインドがあったから、日本では経験することが出来ない専門職としての経験を重ねることが出来た。且つそれがJICA海外協力隊としてのアドバンテージだとも思う。

 

要請外で行った活動 料理番組出演

番組スタッフとの記念撮影(この日はチャーハンのレシピをシェア)

活動を始めたきっかけ

元々任地で料理教室をやっていた。なぜなら、お母さんたちに少しでも栄養のあるレシピを広げていきたいと思ったから。たまたまマラウイの先輩隊員でテレビ局に知り合いがいて、自身の活動を電波にのっけて発信している人がいた。協力隊コミュニティー内でも、自分の料理教室が好評で引き合いもあった。しかし、時間とお金の制約もあり、中々全部回れないという現実もあった。

 

先輩隊員の話を人づてに聞いて、料理番組をやれば全国に広まって面白いと感じた。一人でも多くのお母さんの栄養状態改善につながるきっかけづくりになるのではと思った。先輩隊員に自分からSNSで連絡を取ってみて、テレビ局側に話してみようということで、話がまとまった。

 

活動を始める前の期待値

TV局スタッフと打ち合わせしたら、料理番組あるから出ちゃいなよとなった。番組をゼロから立ち上げるつもりだったが、料理番組にゲスト出演することになった。担当した回は全国公開され、マラウイ全土に番組を届けることが出来た。当初の打ち合わせでは、全10回程度、料理番組を収録するプランを、テレビ局側と考えていた。

 

具体的な活動内容

コロナ退避(2020年3月~5月に実施)により、1度しかできなかった。マラウイの食文化は保守的(変化が少ない)で、日本のように常に新しい料理レシピが生み出されるという環境ではない。結果、摂取する栄養に偏りが生じているため、その問題解決に向けた活動もJICAから期待されていた。番組出演を快諾してくれたスタッフにとって、日本で食べられている家庭料理は全く聞いたことが無いとのことだったので、お好み焼き、かき揚げ、野菜入りホットケーキなど、1食で様々な食材を楽しむことができる料理を提案していた。

 

終わった後の感想

任国でもいろんなプロの人がいる。ローカルスタッフも含めて。つながりは自分から積極的に探していくと、困った時に何かの役に立つと感じた。

 

任地での料理教室

まとめ 要請外の活動をする上で大事にすべきこと、大切にしていたこと

訓練所にいるときから、いろんな人とコミュニケーションを取るべき。

 

なぜなら、訓練所内でコミュニケーションを取れないと、任地に行ったら、もっと大変になる。(言語も違う、文化も違う相手とコミュニケーションを取って信頼関係を築く必要がある)。

 

コミュニケーション能力を鍛えるという意味でも、訓練期間の意義はあると思うし、

人生の中で同期として一つの組織の中にいろんな専門家が集まる時はほぼない。

そういった人とのコネクションは、協力隊が終わった後も、一生の宝になる。

 

あとがき

みなさん、協力隊員は、実は活動の幅を広げることは十分に可能ということ、伝わりましたか!?

 

要請に書いてある内容だけやることも可能ですが、途上国でのチャンスは無限大です!

 

ぜひ、JICA協力隊関係の色々な情報をみてみた(活動紹介等含め)という方は、協力隊広報紙クロスロードもチェック✓

 

www.jica.go.jp

 

せっかくなので、是非、いろんなことにチャレンジしてみましょう♬