新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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異国の文化を知ることで、見方が変わる!~ウガンダ編~

日本って本当に良い国ですよね!!

 

自分はそう思うことがよくあります。

 

一般的に思い浮かぶのは、

美味しい海産物や交通の利便性、

身近にある医療体制や組織化されている

教育制度などが挙げられるのかなと思います。

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手軽に海に行けることは自分にとっての日本の魅力です!!

ただ、ウガンダに居た頃や帰国した直後に

自分が感じた日本の良さは、美味しいご飯に加えて、

夜でも明るい街頭やコンビニエンスストアの存在でした。

 

今回は、ウガンダの生活から学んだ

生活や文化(人種や宗教、差別など)の違いを

知って感じた想いを書いていきます。

 

 

ウガンダ生活様式

ウガンダの朝は早く、5、6時ごろから活動をはじめます。

通年5時半ごろに日が昇り、18時過ぎに日が落ちるので、

日本でいう春や秋ごろのような日の動きです。

日中は出店やショップに人が集い、

生活資金を稼いだり、日用品を買っています。

夜も飲食店や出店が栄えていて、賑やかな街もあります!

 

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マーケットは野菜や日用品が生で売っています!

 

日中の主な仕事としては、ショップやレストラン、銀行のスタッフ、

バスやバイクのドライバー、現場作業(道路や建設物)、

専門職(医療、教育)、畜産農家などが街でもよく見る

ポピュラーなものになります。

 

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ボダボダ(バイクタクシー)は激戦!!

 

夜になると現地の人たちは、家庭でご飯を食べたり、

出店を構えてお金を稼いだりするのが主な過ごし方です。

 

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安くて美味い!出店の焼き鳥!!

治安としては、至って普通です。

変な人が居るのは日本も同じですし、

どちらかというとフレンドリーで心の広い人が多いのは、

良くも悪くもウガンダの方ですかね。

 

ただ、夜になると街はグッと暗くなるので危険度は増します。

それでも人通りの多い場所や灯りのある場所は、

問題なく過ごすことができます。

(物乞いやお金欲しさに話しかけてくる人は居ますが、

大抵お店の人や周りの人が追い払ってくれます)

 

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もちろん良い人はたくさん!!

 

ウガンダの宗教事情

ウガンダでは、多くの宗教が混在しています。

肌感でいうとキリスト教が7割、イスラム教が3割、

その他はあまり居らず、無宗教が多い日本人の感覚は

現地の人に理解してもらうのに苦労したりもします…笑

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街にはいろんなところに教会とモスクがあります。

街には教会とモスクがいくつかあり、

日曜日は足を運んで、集まるのも日常です!

 

学校にもそれぞれの宗派をもつ教員や生徒が居て、

お昼になると集まってサジダ(イスラムの礼拝の1つ)をしたり、

ラマダンの時期になると授業を欠席しがちだったり、

十字にお祈りをしている生徒とそれを待つ友達同士が居たりと、

ウガンダでは、お互いの宗教を尊重し合っているのがとても素敵です。

 

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クラスメートもそれぞれ!!

 

ウガンダの人種

ウガンダでは、宗教を尊重し合っているとありましたが、

この背景には、人種の混在も大きく影響しています!

 

内陸国ウガンダには、ケニアが東、コンゴルワンダが西、

南スーダンが北、タンザニアヴィクトリア湖を挟んで南から

陸路や湖路で物流が行われています。

そのため多くの人種が生活を共にしていて、

言語も国内だけで50以上使われています!

 

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民族はそれぞれの生活スタイル!!

 

さいころからいろいろな文化に触れながら育つことで、

容姿や考えの違いに違和感をもつことなく、

受け入れ合いながら過ごすことができているようです。

 

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ヴィクトリア湖で捕れるナイルパーチは日本にも輸出されています!

 

ウガンダでの差別

上で述べた”尊重”や”受け入れ”は

ウガンダで実際に見えた「良い部分」でした。

 

そうではない人が居るのも事実であり、

自分にとっては苦しい現実でした。

 

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仲良くしていた韓国人の友人も同じ悩みを抱えていました。

 

肌の色が黒いアフリカ人が多い中で過ごすと

肌の色が異なる自分はやはり目立ちます。

途上国ということもあり、”白人”は金持ちという

認識が根付いていて、お金絡みの悩みはよくありました。

価格設定が明らかにおかしかったり、

親切にしてもらったあとにお金を求められたり、

物乞いの子どもたちが集まってくることもありました。

お金のトラブルは、時間と共に自分を認識してもらうことや、

現地語を話すことで自然と減っていきました。

 

一番イライラしたのは「中国人扱いのいじり」でした。

ウガンダでは、日本人や韓国人、中国人などアジア系の人種は

全てが「中国人」として扱われます。

これはもちろん当たり前で、中国人の人口が世界一で

中国系の会社がウガンダインフラの大部分を

占めているのも影響しています。

 

しかしイライラするのは、中国人として扱われることではなく、

中国人として認識されたうえで”差別を受けること”です。

 

ウガンダ人の中では、中国人に対していいイメージがあまりないようで、

初対面では、訳の分からない言葉と

ヘンテコな動きで絡まれるのが大半です。

 

決して中国が嫌いなわけではないですけど、

間接的に中国を嫌いになってしまいそうなくらい

言われる回数が半端じゃなかったですね…笑

 

ただ、極めつけはコロナが始まった2020年の2月ごろから。

この時期は「中国でコロナが爆発した!」という情報のみでしたが、

街を歩けば「帰れ」「ウイルス」「近寄るな」「死ね」など

今まで以上に言葉をかけられ、身の危険を感じることもありました。

 

アジアから物理的にも距離があり、正しい情報をゲットしきれていないことも

大きく影響していると思いますが、様々なことを考えさせられる生活でした。

 

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もちろん、陽気で優しい友達もたくさん居ましたよ!!

 

文化の違いを感じて…

ここまでウガンダでの生活を踏まえて話してきましたが、

国を超えて文化を受け入れ、理解するのは

やはり難しいことだと思います。

 

でも、自分にとって未知の環境を

楽しむことで自分の世界を広げることもできます。

 

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理解し合えるとこんなにも楽しいんです!

実際、自分はウガンダで生活することで

日本の素晴らしさ(食、生活環境、海など)も

好きではない所(一部の規範や人との付き合い方など)も

気づき、知ることができました。

 

海外の宗教がこんなにも生活に結び付いていることや、

陸続きの国で生活することで島国の面白さに気づいたりと、

外に出ないとわからないことも多く得ました!

 

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理解する努力が人との繋がりを作ってくれます!

もし、海外に出るのであれば、

どんなことでも楽しめる覚悟をもって、

知らない世界を広げていってください!