カンボジア 体育
自己プロファイル
派遣国:カンボジア
隊次(具体的な派遣期間):2018年度1次隊(2018/07~2020/07)
協力隊派遣前の専門学校・短大・大学(所属学部やゼミ):日本体育大学体育学部
応募時の資格:中高保健体育教員免許
職種:体育
配属先:សាលាអនុវិទ្យាល័យសោហឺ(サウハー中学校)
活動対象の人:現地体育教員、中学1.2.3年生(現地7.8.9年生)
要請内容:指導書にそった体育授業の実践、補助/体操やリズム運動等の不得意分野への指導/NGOの研修会に同僚とともに参加する/NGOと協力しながら中学校体育教育普及に協力する
自己紹介
ជំរាបសួរ(チョムリアップスオ)←クメール語でこんにちはという意味です。
私がJICAボランティアを志望した理由は、人とは違う経験がしたかったからです。教員を目指していましたが、教育とは何か、教育のことを知らない私が子供に何を教えられるのかと疑問を持ち、悩んでいました。学生時代、JICAボランティアのことを知り、今しかない!と思い、応募することを決意しました。同時に日本と海外の教育の違いにも興味を持ちました。
私のカンボジアでの活動内容は一言でいうと体育教育の普及です。
現地でのことについて
①現地で活動して良かったと思った瞬間
来てくれてありがとう、アナタのおかげだよと言ってもらえた時。
子ども達が楽しそうに授業を受けていた時。
私が教えたことを忘れずに実践してくれていた時。
②活動で苦労or 辛かったこと、どう乗り越えたか
正直、楽しいことばかりでした。しいていうなら語学です。
「わからないことをわからないと言うこと」
「一緒に過ごすことで関係を築くこと」で
いつの間にか私のヘンテコな言葉でも理解してくれるようになっていました。
自分の気持ちが落ちているなと感じたときは、他の隊員さんの活動を見たり、自分の好きなことをしてモチベーションをあげていました。
③要請内容への取り組みとその後
上記に記載した要請内容から自分なりに活動内容を決め、以下の4つを軸に活動していました。
・現地体育教員の授業補助
・指導方法の改善や場所・教材の工夫の仕方
・指導経験のない単元の指導支援
・ワークショップへの参加
私の同僚は20年以上の教員経験があり、良い授業をしていました。さらに良くする為に、準備体操や整理体操の大切さや、授業中における運動時間(学生の)確保等の指導方法の面で支援していました。
私の提案に対し、初めの方は「わかった」と。
1年を経過した頃になると「こういうのはどうかな」「こういうことをやりたい」と同僚の方から提案してくれるようになり、とても嬉しく思いました。
また、日々の授業を動画で撮影しSNSに投稿していました。
自分の授業を客観的に見ることができること、他の教育関係者に「体育教育を頑張っています!」と宣伝を兼ねて発信していました。
④要請内容外での取り組みと展望
看護師隊員の方とコラボして、州立病院で「生活習慣病予防体操」を行いました。患者さんからの「外来の待ち時間が長く退屈」という意見を聞き、現地の看護師さんの発案でこの活動が始まりました。ストレッチと簡単なダンスを組み合わせて体操を作りました。
⑤現地での活動や生活(隊員生活)で得たもの
・経験!
カンボジアでの生活・活動、すべてが私にとって新しい経験でした。
・人との出会い!
カンボジア人はもちろん、協力隊関係者、在留邦人の皆さん、日本にいたら出会えなかった方々に出会うことで知らないことや刺激をたくさんいただきました。
・旅行は楽しい!
長期休暇などの時間を利用して、国内外へ旅行に行きました。2年間で国内全州に行くことが目標でしたが、叶いませんでした。15日間で10州をバス周遊したことはとてもいい思い出です。
⑥新卒だから出来たと思うこと、逆にもっとやっておけば良かったこと
・「私の娘よ」と可愛がってもらえたこと。
家族のように接してくれて、私も母のように慕っていました。おかげで活動がしやすくなったと思います。
・何も知らないから、何も気にせず活動できた。自分のやりたいように。成功と失敗を繰り返し、そこから少しずつカンボジアでのやり方を探していきました。
逆に言えば経験があるからこそできたことというのもあったと思います。こういう時どうすればいいんだろうと悩むこともありました。頼りになる教員経験のある隊員の方々にいつも相談に乗ってもらっていました。
協力隊全般について
⑦訓練所での感想
部活や合宿の延長のようで、とても楽しかったです。
私は、暇さえあればひたすら語学の勉強をしていました(自信がなかったので…)。
あまり大きい声では言えませんが、人生で一番勉強した70日間でした。息抜きに運動もできる環境だったので、私にとっては勉強のしやすい環境だったのかもしれません。
集団生活が苦手な人は辛い…と言っていました。食べて勉強して寝ての繰り返しだったので、体重がひどいことに……。
クメール語は0からのスタートだったので応用編として体育で使う単語をもっと勉強しておくべきでした。生活するには困りませんが、活動する上で最初は苦しみました。
⑧選考時はどんな面接だったか
志望動機、日本の体育教育について、現地でどんなことをしたいか、など。
すみません。あまり覚えていません。具体的なことや自分の気持ちを素直に伝えることが大切ではないかと思います。
⑨何故受かったと思うか
わかりません。
ですが、海外ボランティアがしたい!という気持ちが伝わったのではないかと思います。
⑪協力隊終了後の進路
英語の勉強、教員採用試験の勉強。派遣期間終了後から日本の教育現場で働くことが決まりました。協力隊経験を通して、海外で働くことの楽しさや海外に住みたいと思うようになりました。しかし、英語力がないため私に合う応募条件がありませんでした。時間のあるうちに英語の勉強しておけば良かったなあ…と思っています。
語学について
⑫協力隊の面接受けた時の語学力は?
語学力なし、TOEICも受けたことはありません。
⑬現地で語学は通用しましたか?
カンボジアの現地語はクメール語。私の周りには英語が話せる人は英語科の先生くらいでした。大人より子どもの方が英語はできますが、私が皆無なのでいつもクメール語で言って!と。そのおかげか最初は通じなかった私のカタコトクメール語が通じるようになっていました。伝わらない時は、文字や辞書を使っていました。
⑭どのように語学を勉強したか?
とにかく現地の人との会話で覚えていきました。わからないことは聞いてメモを取っての繰り返しです。最初は授業中もノートを見てクメール語を話す、というよりは読んで伝えていました。