新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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ウガンダ共和国 体育

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自己プロファイル

派遣国:ウガンダ

隊次(具体的な派遣期間):2018年7月9日〜2020年7月9日

協力隊派遣前の専門学校・短大・大学(所属学部やゼミ):日本大学 文理学部 体育学科

資格:中学校第一種教員免許(保健体育)、高等学校第一種教員免許(保健体育)

職種:体育

配属先:Sebei college tegeres secondary school

活動対象:Senior 1, 2 (日本の中学2年生、3年生)

要請内容:体育授業の実施、スポーツイベントの開催、部活動の指導

 

 

自己紹介

大学2年生の時に、カンボジアにて、村の小学校で運動会をするというツアーに参加しました。そこでボランティアという言葉に疑問を抱きました。具体的には、当時の僕には、ボランティア=弱者に手を差し伸べるみたいな印象が強かったですが、現地で感じたものは、その考えを御祖母らしくさせました。現地で考えさせられたことや学んだことがとても大きかったんです。そんな経験をし、もっとボランティアというものについて知りたいと調べていた時に、JICA青年海外協力隊(現JICA海外協力隊)について知りました。

 

活動内容は、大きく分けて3つでした。

 

①体育授業の実施(小学校・中高等学校)

②野球部の指導 

③女性グループ支援(コーヒー)

 

 

~現地でのことについて~

①現地で活動して良かったと思った瞬間

・小学校での運動会実施時に、子供達の真剣な表情と全力の笑顔を見たとき。

 

・新しいカリキュラムがリリースされて、体育の授業が正式に必修科目として認められ、授業実施方法などが、それまでの取り組みと近かった時。

 

・女性グループのコーヒーを買ってもらった日本人から美味しいと褒められた時。

 

②活動で苦労or 辛かったこと、どう乗り越えたか

授業への協力者がいない状態で活動がスタートしたため、体育が授業として成立せず、80人でスタートした授業が、その辺で勝手に遊び出す生徒が出てきて最後は6人しか残らなかった。

 

赴任当初は、語学力もなく学校のシステムや、体育授業の背景などもわからなかったため、改善策を練るのに時間がかかった。

 

 

授業規律(時間、出席確認、テストの実施、成績システムの導入など)を作ることで、学校も含め、生徒、先生に対して授業の一つであるということを認めてもらえるように努力した。

 

 

③要請内容への取り組みとその後

要請内容には、体育授業の実施及び教員への指導、野球部の指導があった。

 

体育授業に関しては、授業規律を作ったことで生徒の出席率を向上させることができ、学校と相談した上で他教科と同様に筆記テストを行うことで、学校全体へ体育授業への理解を促進させることができた。

 

その後体育授業は、新カリキュラムになったこともあり、参考書のようなものを残して持続的な授業の実施が行えるようにしたかったが、新型コロナウイルスで帰国となり今後の配属先の体育授業の実施にはあまり期待ができない。

 

野球部の指導については、赴任当初は部活動自体は廃止されていたが、新たに創設し、野球を全く知らない生徒のみでスタートした。最終的には試合ができるまでに成長することができた。キャプテンを決めたことで、チームとしての一体感を作ることができた。

 

野球部に関しては、キャプテンに道具の管理の仕方などを指導してきたが、彼が卒業する時に下級生に引き継いでいってくれることを願うばかりである。用具倉庫を管理する先生に信頼は置けないのでこちらも、継続的な活動を行っていくことに期待はあまりできない。

 

④要請内容外での取り組みと展望

・日本の中学校とスカイプ交流

 

東京オリンピックウガンダのホストタウンに指定されている市の中学校であり、オリンピックを通して、彼らの国際理解を促すことができた。

 

⑤現地での活動や生活(隊員生活)で得たもの

・語学力

・国際問題(人種差別など)を自分ゴトとして捉える気持ち

・人の繋がり

・発想力

・実行力

 

⑥新卒だから出来たと思うこと、逆にもっとやっておけば良かったこと

本の学校現場での教員経験がないことで、日本ではこうしているといった固定概念にとらわれすぎず、挑戦ができた。

語学力は、あればあるだけ良いと思う。

日本のことについては、もっと知っておくべきだった。(文化や歴史、日本語教育など)

 

 

~協力隊全般について~

⑦訓練所での感想

訓練所では、経験豊富な人たちがたくさんいて、いろんな職業の話が聞けたことが一番の思い出である。30歳ぐらいの人たちが平均の層であったことも正直驚いて、社会に出た後もやりたいことに向かって違う道を歩む人も多いのだと感じた。大学を卒業したての自分には、社会に1度出た後にそういう選択をすることは非常にイレギュラーなことであるという過度な偏見があったのだと思う。

 

全く知らない分野や職種の講座にもっと積極的に参加するべきだった。

 

 

⑧選考時はどんな面接だった 

技術面接では、学習指導要領の内容についていくつか聞かれた。小・中・高のバスケットボールの教え方の違いについてなど。合わせて、ボランティアとプロフェッショナルの違いは何かなども聞かれた。

 

これは、筆者の志望理由に影響しているが、、人物面接では、現地で意見が割れた時にどのように対処するかを聞かれた。あとは、希望国じゃなくても協力隊に参加するかどうかも聞かれた。

 

⑨何故受かったと思うか

要請内容に野球の指導経験が含まれていたこともあり、それと筆者の経験がマッチしたものと考える。あとは、技術面接での感触は良かったので、面接内容自体も大きな要因であったかと思う。

 

⑩協力隊終了後の進路

現在の進路については、模索中であるが、国際関係の分野に進みたいと考えている。

 

やっておけば良かったものとしては、大学院への進学を検討するべきだったことである。当時の自分には、その選択肢はなかったのでなんとも言えないが、今振り返れば、その時点で大学院に進学していれば現時点で修士を習得できていたはずである。

 

将来の自分の進路をしっかりと考えた上で、様々な可能性を模索してから協力隊に参加すると良いと思う。

 

ここで言いたいのは、協力隊にいくことをよく考えた方が良いということではなく、協力隊に行くなら、こんな道も同時に開けるなという部分をしっかりと考え、協力隊の先を見越して、可能な限りの制度などを調べ上げることを推奨したいということである。

 

~語学について~

⑪協力隊の面接受けた時の語学力は?

協力隊への参加を決めた当時は、英語は全くできず、英検3級で応募した。

 

 

⑫現地で語学は通用しましたか?

筆者の語学力が低すぎて英語が通じにくかった。ウガンダ全体の英語話者は多く、田舎でも比較的英語が通じる。

 

⑬どのように語学を勉強したか?

ありきたりにはなるが、たくさん喋ってたくさん間違えることである。生徒に笑われることもあったが、そういう言葉を2度間違えることはない。悔しい思いもたくさんしたが、失敗することから学ぶということが体現的な2年間であった。

 

 

 

最後に…

 

新卒で参加したことに後悔は全くないし、本当にたくさんのことを知れた2年間であったと思う。もし今悩んでいる人がいるなら、ちょっと本気になれば何かしらのSNSでOB・OGを探すことは容易であるので積極的に連絡して見たら良いと思う。みんな基本的に快く相談に乗ってくれると思う。(たまにハズレもあるので、そういった時は落ち込まずに次の人に期待しましょう笑)

 

 

 

問い合わせ先メールアドレス(なんでもお気軽にどうぞ!隊員の紹介も可能です)

shinsostunohonne@gmail.com まで!