新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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知っておきたい任国選び Part ② ~派遣後を見据えた選び方~

前回、自分が担当した任国選びについての記事では、

shinsotsunohonne.hatenablog.com

と題して、隊員の実例をもとに職種や国、要請の選び方を紹介しました!

 

しかし、正直なところ、行く前に得られる2次元的な情報と、実際に行ってみて知る情報は違うこともたくさんあります。

 

違うところだけではなく、行ってみて知るコミュニティの存在や、定期的に行われる集まりや会もあったりします。

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歓迎会は3ヶ月に1回ほど首都で開催されました!

そういったイベントは主に任国の首都で行われることが多く、アクセスが悪い任地からは動きにくくなってしまうのも現実です…。

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送別会には多くの隊員が参加しますが…

 

このような、行ったことのある隊員だからこそわかる、任地の選び方を以下のポイントを踏まえてお伝えします。

ウガンダをメインに聞いたことのある国を例にしているため、国によっては当てはまらない場合もあることをご理解ください。

 

①隊員の歓迎会や送別会

②日本人会などの現地で働く日本人との出会い

③生活面での差(お金、生活用品、活動資材等)

④健康や安全面での安心感

⑤任国外旅行や荷物の引き取り

 

 

“①隊員の歓迎会や送別会”

自分の任国ウガンダでは、新隊員の来ウ時と先輩隊員の帰国時に歓迎会と送別会が行われていました。

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幹事の隊次が中心になって会を企画していました!

各任地(地方)でも行ったりしますが、隊員全体で企画する会にはJICA職員なども招待するため、首都で開催していました。

首都に近い任地の隊員は活動に支障なく参加できますが、首都から遠い任地(バスで8時間程)の隊員は活動に支障が出てしまうので、泣く泣く参加辞退ということも多々ありました。

 

“②日本人会などの現地で働く日本人との出会い”

JICA海外協力隊は、海外で働くファーストステップとして考えている方も多くいるかなと思います。その中で、任国で事業を展開している日本人と出会い、そこで就職や仕事に繋がるきっかけが生まれることもあります。

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ウガンダ日本人会では、餅つきやスポーツ観戦などイベントがたくさんありました!

交通や物流を考えても、首都に事務所や拠点を構えている企業が多いので、そういった繋がりを広げていくことも視野に入っているのであれば、首都に近い任地の方が、食事や遊びに誘ってもらえることも増えるかも…!!

 

“③生活面での差”

任国では首都と任地で大きな差があることも一般的です。地方では換金のレートが低かったりそもそも大きなお金を使うことすらできなかったり(お釣りをもっていないから)します。ウガンダでは、首都でしか揃えられない調味料や家具などがありました。

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首都には大きなショッピングモールがあるけど…

 

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田舎は露店でバラ売りもたくさん!

 

“④健康面や安全面での安心感”

赴任するうえで不安になるのは、この問題ですよね…。急な病を患うこともあれば、事故などで大きなケガを負ってしまうこともないとは言えません。実際に自分の同期も前十字靭帯を断裂して帰国したり、親不知を首都で抜いたりしました。

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首都ではビルなどの建物の中にもクリニックがあり、大きな病院も多数。

任国で病院を受診するときは信頼できる医療体制が整っている首都の施設に行くことが勧められます。任地よりは高い費用になりますが、安心できるのは間違いないですからね…。

そういった医療体制なども、首都から遠いと行くのが億劫になったり、治療が遅れてしまう原因になったりします。

※自分は任地で親不知を抜くという大きな賭けをし、成功しましたがオススメしません。笑

 

“⑤任国外旅行や荷物の引き取り”

前の投稿でも載せた通り、任国外旅行は協力隊の大きな魅力です。ただ、国によっては大使館に行ってVISAの申請をしたり事務所での手続きを踏んだりしなければいけません。交通費と時間を割いてこういった手続きを進めていくにも、任地によっては相当な労力になるのが想像できますよね…。

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エジプト旅行のVISAの取得には、数回首都に上がって手続きをしました。。。

また、日本や他国の同期から送られてくる荷物は首都の事務所に届く国が多いです(国によっては任地の郵便局まで届くことも!)。手紙やお土産、日本食などが届いたときの幸福感は何にも代えられないものなので、凄くウキウキするんですよね。

ただ、それも任地によってはなかなか取りに行けないことも…。

 

“遠い田舎の任地はよくないの??”

 

ここまで、5つのポイントを踏まえて話しましたが、「首都に近いほうが絶対いいですよ!!」みたいに書いちゃってますね…。ごめんなさい。

全くそんなことはありません。

 

首都から遠いことで未開の地での新たな活動を展開したり、よりディープな現地の生活を送ったりすることも出来ます。新鮮なフルーツがすぐに手に入ることや首都に比べて格安でものを買うことができるのも魅力です。

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安く買える野菜や果物が田舎の特徴!

同期の話では、コミュニティの繋がりが近くなるのも田舎の特徴で、家族みたいに仲良くしてくれるウガンダ人は多かったみたいです。

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同期は一緒に屋台を経営するまでになっていました。

なにより、日本人がほとんどいない分、同期や隊員が訪ねてくれた時の喜びは何十倍にも跳ね上がるそうです…笑

 

まとめると…

首都に近い任地には、日本人を中心とした人脈づくりがしやすい環境があります!

首都から遠い任地には、現地の人とすべてを共にし、活動に没頭しやすい環境があります!

結論としては、やはり前回同様

今現在の自分が何を望んでいるか

これに還るんですね!

 

「国際社会での人脈」なのか

「自身の経験、蓄積」なのか

「未開の地の開拓」なのか

 

隊員になって派遣されてからも、挑戦と失敗、発見と学びの連続でした!

どこに派遣されても、全力で取り組む姿勢は必ず受け入れてもらえるはず!!

 

任国選びの際に、皆さんのお力になれたら幸いです!