スリランカ ラグビー
派遣国:スリランカ
隊次(具体的な派遣期間):2016年2次隊(2016.10〜2018.10)
協力隊派遣前の専門学校・短大・大学(所属学部やゼミ):早稲田大学文化構想学部
応募時の資格:教員免許(中高社会)、スタートコーチ(ラグビー)、レフリーC級(ラグビー)
職種:ラグビー
配属先: 中央州ラグビー協会
活動対象の人:中央州の子供〜大人
要請内容:キャンディ市を中心とした中央州におけるラグビーの普及、育成
自己紹介
小学校〜大学までラグビーをやっていました。大学在学中は教員を志望していましたが、2015年のラグビーW杯での日本代表の活躍に刺激を受け、ラグビーで何かをやりたいと思い協力隊に志望しました。
2016年に派遣されれば、2018年に帰国して2019年のワールドカップ日本大会が見られる!行くなら今しかない!という思いもありました。
スリランカの中央部にあるキャンディという町を中心に、主に小学生〜高校生に対しラグビーの普及活動や指導を行いました。
~まずはじめに~
自分にとっての協力隊とは
正直なところ、最初は国際協力には興味がありませんでした。それよりもラグビーができるということが重要だと思っていました。しかし活動や帰国後の関わりを通して、協力隊はその経験と人との繋がりが自分にとって大きな財産となると感じるようになりました。
~現地でのことについて~
①現地で活動して良かったと思った瞬間
ラグビーを通して子供の成長が見られたことです。国や人種の違いに関わらず、環境を用意してあげることができれば、子供の可能性はいくらでも広がると感じました。
②活動で苦労or 辛かったこと、どう乗り越えたか
指導がうまくいかず、活動が行き詰まることがありました。ある時隊員ではありませんが、海外でラグビー指導をしている方から「わざわざ日本から来て教えてやっているんだという感覚ではうまくいかない。一緒に課題を乗り越えようと考えるべきだ」という話を聞き、考え方を変えることができました。
③要請内容への取り組みとその後
ひたすら毎日ラグビーを教えていました。目立つ成果はありませんが、ボールなどの道具が足りない場合の練習や、小さい子供たち向けのラグビーの動きを生かした遊びなどを考え、現地の指導者に伝えることができました。後任の隊員が来る予定でしたが、テロの影響で中止になり、今は動きがありません。
④要請内容外での取り組みと展望
他のスポーツ隊員や教育関係の隊員の方のスポーツ大会などのイベントに参加しました。
近年は北部の少数派であるタミル人地域の教育ニーズが高まっています。
⑤現地での活動や生活(隊員生活)で得たもの
日本とは異なる価値観の中で生活できたことはとても良い経験になっています。
2年間を通してできた現地の人や、国際協力に携わる日本人との繋がりは今でも様々な場面で生かされています。
それから、多少の問題では動じない適応力はかなり伸びたと思います。
⑥新卒だから出来たと思うこと、逆にもっとやっておけば良かったこと
体力はあったので様々なことにチャレンジ出来たと思います。悔いなく隊員生活を終えることができました。時間は余っていたので英語や他のスキルを伸ばすチャンスはあったかもしれません。
~協力隊全般について~
⑦訓練所での感想
夏だったのでとても緑が綺麗でした。部屋の中で訓練所の周りで捕まえたカブトムシを飼っていました。さまざまなバックボーンを持つ社会人の方と交流することができたので、社会経験のない私にとって、毎日が新鮮でした。普通の生活をしていたら関わることのない人たちと出会えました。
⑧何故受かったと思うか
応募人数がとても少ない職種で応募したのが1番の要因だと思います。具体的なキャリアプランも持っていたこともプラスに働いたかもしれません。同職種の方の様子を見ると健康体であることもかなり重要だったようです。
⑨協力隊終了後の進路
2019年 日本ラグビー協会 国際協力部門にてワールドカップに関連したアジアを中心とする国際協力事業を実施しました。
2020年〜 地元の私立高校で公民科の教員をしながらラグビー部の顧問を続けています。
~語学について~
⑩協力隊の面接受けた時の語学力は?
TOEIC590 特に英語力は必要なかったので、勉強はしませんでした。
もちろんスリランカの公用語であるシンハラ語の知識はありませんでした。
⑪現地で語学は通用しましたか?
ある程度通用しました。現地研修でホームステイをしながらより実践的なシンハラ語を学びました。分からない言葉などは英語で聞いて、翻訳してもらいながら学びました。
⑫どのように語学を勉強したか?
とにかく毎日話すこと。あまり文法は気にせず話していました。練習をした後、伝えたかった表現や、単語があれば調べてメモを取ったり、居室の壁に張り紙をして覚えるようにしていました。