新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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国際協力って、なんだろう?

おや?いつものブログのテイストと違うぞ?

 


~あなたにとっての国際協力とは?~

 

 


ディンリ―♪(ガーナの現地語で「こんにちは」)

 

いや~残暑でまだまだ暑い日々が続きますね☀

コロナの猛威も未だ収まらず、、、💉

皆さん、体調に気を付けてください◎

 

 

さて、今回は新卒で協力隊に参加した自身の経験を、振り返りたいと思います。

そしてその活動がどのように現在に繋がっているのか、、、

 

ブログの中で特に「国際協力」に注目していきます。

 

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~そもそも国際協力って?~

 

今さら国際協力・・・?

って感じる方もいらっしゃるかもしれないので、

少しだけ現在の状況について紹介します。

 

私は今、日本国内でもできる国際協力の仕事に就いています。

 

時系列的には、

新卒でJICA海外協力隊参加→

コロナによる緊急帰国→

援農プロジェクトに参加

→~現在に至る

 

って流れです。

 

もうお気づきかもしれませんが、そうなんです。

今年が社会人1年目なのです!

 

新社会人ということで、自分の未熟さを痛感している毎日ですが(;;)

仕事をしていると様々な場面で国際協力って何だろうって考えさせられます。

本当に本当に考えさせられます。

 

------------------------

 

ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、

これから新卒で協力隊を受ける皆さんに、

少しでも私のもやもやを共有できれば、、

 

そしてこの記事を読んでくださった方の

「国際協力とは何か?」

を考えるきっかけになれば嬉しいなと思っております(^^)

なんだかスケールが大きくなりそうですが、、、                                                                 

それでは今日の目次!!                        

 

 

 

ガーナに行く前に考えていた国際協力

協力隊に参加しようと決めた時に考えていたことは、

「困っている人の役に立ちたい」という漠然としたものでした。

 

そもそも私は教員を目指していたので、

「国際協力」に対して、

あまり自分ごととしては捉えられていなかったように感じます。

 

一方で、外国人に対しては無意識のうちに自身の生活の一部にありました。

私が住んでいる地域では在住外国人が非常に多く、

中学校では1クラスに3~4人は在籍していました。

 

また、英会話教室にも幼い頃から通っていたこともあり、

外国の方と接することに戸惑いはありませんでした。

 

ぶっちゃけてしまうと、

派遣前は「国際協力とは?」と考えるよりも、

外国で誰かのためになることができる喜びのほうが断然大きかった気がします。

 

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~喜びを爆発させるの図~

 

 

ガーナ滞在中の国際協力

理数科教育のコーディネーターとして派遣された私は、

現地の教員を対象に身近な物から作成可能な教材作りの、

ワークショップを主に実施していました。

 

活動初期はとにかく多くの先生や子どもに、

学ぶことの楽しさを感じてもらえるように、

先輩隊員から教えてもらった教材を紹介していました。

 

当時は先生が喜んでいる様子を見て、満足している自分・・・。

 

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~きっと作成して満足したであろう分数すごろく😪~

 

しかしあるワークショップに参加した際に、

先生たちのニーズにあまり答えられていないことを実感します。

 

この時に、これまでやってきたことは「独り善がりの活動」だったと気付き、

自分がやりたい活動や実践しやすい教材紹介をするのではなく、

もっと現場の先生たちに根差した活動をすることが大切!

気付けたような気がします。

 

今考えると、

初めから出来たんじゃないかな~なんて思ってしまうのですが、

当時の私はガーナで楽しく活動することをモットーにしていたため、

この気付きが遅れてしまったのかもしれません(;;)

 

 

これ以降の活動では、

現場を知ること、先生たちの意見に耳を傾けることを大切にしました。

 

私の活動先で主催したワークショップでは、

事前にヒアリングを実施して、

どの分野でどんな教材があったら良いかを教科別で調査をしました。

 

理科の授業では、

特に電気回路の授業で実践が難しいと意見が多かったため、

他の隊員と協力して実験を実施!

 

他の教科でも身近な物で作成できる教材紹介や、

授業実践の紹介ができたこと、

またワークショップ終了後には授業案を冊子にした物も参加校にそれぞれ渡すことで、持続性の観点からも良い活動ができたかなと思っていました。

(しっかり自画自賛、、、笑)

 

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~授業案を先生たちに渡して満足げな私~

 

しかし!!!!!

 

ワークショップ終了後のモニタリングでは、

 

校長室に飾ってあるだけ。

他の教科の先生に渡したら失くしてしまった。

 

など、、、散々な結果に。

 

もちろん有効活用している学校や先生もいましたが、

活動をするうえで非常に大切になる「持続性」を実践することは

なかなか難しいと痛感しました。

 

 

国際協力

 

難しいいいいいいいいい(;;)

 

 

これ以降もどうしたら現地の先生たちが使いやすいような教材ができるか。

いつも先生たちが使いたくなるような教材は何か。

子どもも先生も楽しく学べる教材は。

 

などなど、色々考えてはみたものの、やはり持続性って難しい。

 

それはガーナの教育事情も関わっていて、

教員不足や、教材不足、給料の未払い問題等。

 

様々な観点から教員が教材作りに時間やお金をかけられない現状が垣間見えました。

 

ただそれは挑戦していないということではありません。

現地の先生たちは現場でできることを日々やっています。

 

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~教育事務所からとても遠い学校の先生。電気回路実験に真剣に参加してくださいました~

 

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~限られた環境の中、楽しく子どもを交えながら授業する教員たち~

 

そんなこんなで、

私の力では解決できないような課題もあったりで、

 

自分のできることは本当にちっぽけなんだな~

 

と落胆することも多々ありまして。

ガーナに到着した当初に思い描いていた、

困っている人を助けるという思いは持ち続けて活動できたと思いますが、

それよりも私の方がガーナ人から様々な場面で助けてもらいました。

そして教えてもらうことのほうが多かったように感じます。 

 

例えば、サッカーボールが無ければいらない紙を集めて

テープでぐるぐるに巻き付けて、ある程度固くして、

それをボールとしてサッカーをしたり。

 

⇒代替品を創出するアイディア⭐

 

突然の停電や、断水等、日々の生活のトラブルを重く考えすぎずに、

1日1日を笑って楽しく生きていく姿だったり。

 

⇒生きる力✊

 

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~元気がない私を、いつも笑わせてくれた元隣人兼素敵な教員~

 

これらの経験から、

「本当の豊かさとは?」

ということも、考えさせられました。

 

お金があって何でも便利に生活することが豊かなのか。

お金が無くてもそこに存在する文化のなかで楽しく暮らすことが豊かなのか。

きっと色々な豊かさがありますよね。

 

 

国際協力

 

って深いいいい良いいいい!!!

 

 

日本に帰国してからの国際協力

コロナの緊急帰国後は、援農プロジェクトに参加していました。

 

そこで、技能実習生の実態を知り、日本はこんなにも外国の人たちに

助けられている国なんだという衝撃を受けました!

 

そして、このように日本で生活している在住外国人の方のために何かしたい!

という思いが強く残り、

国内でもできる国際協力の仕事に携わることにしました。

 

様々な業務を通して思うことは、

 

「相手」があってこその国際協力の仕事。

相手の「ニーズ」があってこその国際協力の仕事。 

 

ということ。

 

国際協力分野だけでなく、

他の仕事でも「相手」だったり「ニーズ」が大切になりますよね。

 

今の仕事に就いてから、より思い返すことは・・・

 

自分がこれまでやってきた活動は、

本当にガーナの人たちのためになっていたのか。

 

そこ、気になりますよね。

私もめちゃくちゃ気になります!!

 

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~たくさんの協力隊の仲間にサポートしてもらった、初の主催ワークショップの記念撮影~

 

活動によっては、すぐに成果に結びつかないことも多々ありまして。

成果が目に見えにくい活動だと、

その活動過程や相手のニーズよりも、

自分がこんなことをした!

という結果にこだわってしまうことも少なくないように感じます。

 

当時の私も、

「何か爪痕を残さないと!」「残さなくちゃ!」

という気持ちでいっぱいだったな~。

 

でも、

本当に大切なことは自己満足の成果よりも、

どれだけ相手に寄り添えたか、

そしてニーズに応える努力ができたか、

 

ということではないでしょうか。

 

サポートする気持ちいっぱいで行った私でしたが、

ガーナで逆に学ぶことばかりで、

そしてそれが「国際協力」を考えるきっかけになったのかもしれません。

 

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~JICAガーナ事務所の大好きなスタッフ~

 

 

 

皆さんにとっての国際協力とは何でしょうか?

 

 

 

正解がある問いではないので、様々な答えや考えがあると思います。

 

協力隊の応募を考えているそこのあなた!
もしかしたら派遣先で見てくれているかもしれない、そこのあなた!

 

是非、自分自身に問いかけてみてください。

(急な上から目線でごめんなさい、、、😭)

 

そして自分自身が納得できるような、

国際協力を思いっきりやりきってください!

1人1人が思い描く、「国際協力」が実りますように。

 

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~みんなの思いが詰まったペットボトルロケットが発射!!!~

 

 

 

 

 

 

ここまで書いてきて、あれですが。

今までのブログとは全然スタンスが違いますね、、、😭

 

 

まあ、たまにはこういうのもありってことで😎

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました~☆彡

 

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~今のお仕事をしている様子をちらっと~