新卒でコミュニティ開発に受かる方法 Part 2
JICA海外協力隊(旧名:青年海外協力隊)で職種を選ぶ際に、
一度はおもしろそうだな~
と感じる、
コミュニティ開発
新卒だと難しそう・・
倍率が高い・・
自分はESに書けるものがない・・
そんな人におすすめの記事!
今回はパート2ということで、
新卒でコミュニティ開発に合格し、
ウガンダ共和国へ派遣されていた
Kさんにお話を伺いました!!
パート1は下記を参照。
↓
shinsotsunohonne.hatenablog.com
Kさんの任期中のお話は、以下の記事から!
(先に読んでおくと、よりインタビューに対する理解が深まります)
このインタビューは、以前投稿させて頂いたMさんと一緒に、
させて頂いております。
Kさんの現地での活動記事
↓
shinsotsunohonne.hatenablog.com
Mさんの現地での活動記事
↓
shinsotsunohonne.hatenablog.com
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Interviewer:いつ頃、国際協力分野に興味を持ちましたか?
Mに近いようで近くないんだけれども、
最初に簡単に言うと、勉強がめちゃくちゃ嫌いで、
偏差値30とか40の人間なんだけど、
英語だけはずっと得意だった。
俺らが中学三年生時の東日本大震災(2011年3月11日)で、
ずっと聞いてたバンドの人が宮古とか石巻とかああいうところ行っていたりしてて、
「すごいな~」って思った。
やろうと思えば、そういう支援も出来るもんなんだなと。
何か出来ることないかなって、
支援とかの分野に興味を持ち始めて、
日本語使えるんだし、日本での支援はできる。
じゃあ逆に英語が得意だったら、他の国での支援が出来るんじゃないかなって。
且つ英語以外嫌いってことで専門性がそもそもないから、
大学で国際協力学とか、
国際社会関係学っていうのを学んでいこうと思って、
その過程でブログにも書いたけど、ネパールで活動してって感じ。
I:アーティストの具体的な名前とか言えますか。
バンド系ばっかりなんだけど、
それこそパンクだったら、ハイスタンダード(バンド名)だし、
ブラフマンとか、
でも結構いろいろだね。
I:具体的に協力隊を考え始めた時期は?
大学入ってから。
大学の一年が終わるとかのタイミングで、
それこそMみたいな感じで、
大学のおんなじ専攻の先輩が、ミクロネシアに協力隊行って。
なんで協力隊行くんですかって聞いたら、
「国際協力学んだけど、まだやりたいことがわからないから、
そんな中で中途半端に就職しても嫌だしね」って。
俺もそれに賛成で、
大学四年間過ごしてもやりたいことが見つからないんだったら、
国際協力分野で下積みをして、
その活動を通じてやりたいことが見つかればいいなって。
I:協力隊はもともと知っていましたか?
元々知ってはいたね。
I:協力隊に行くって決めたのは、大学の先輩とかの影響は大きいですか?
大きい。支援(給料や諸手当等、福利厚生)とかも含めてみると、
協力隊って強いって思ったから。
I:何故コミュ開を選びましたか?
コミュ開を選んだ理由は、専門性がなかったって理由が、Mと被るけど大きいね。
新卒でも小学校教育とかの方が受かりやすいっていうけど、
俺自身は他の分野でやりたいっていうのもあって。
どっちかっていたら、いろんなフィールドに出向いて、
そこにいる人たちとやれることをやるっていうのが、
外交的な面も含めていい形だと思うし、
そこで枠に縛られない活動もしやすいのがコミュ開だから。
I:コミュ開って職種は元から知っていましたか?
コミュ開以外考えてなかった。
I:どうやってコミュ開という職種を知りましたか?
協力隊に行こうっていうのを意識し始めたときに、
募集のページを見たりとか、
あとは漫画で知る協力隊とかかな。
一番大きい目的は、コミュ開だと収入向上だから。
そこにいる人たちと協同してお金を生み出すってことは、
たとえ小さい額でも、彼らにとってはすごく大きなインパクトがある。
それで彼らの生活がほんの少しでも向上すればよいなって。
「支援=お金をあげる」っていうイメージが持たれがちだからね。
活動を通じてコミュニティーの結束が高まるっていうのも、
協力隊のコンセプトでもあるグラスルーツ(草の根)の活動にもつながるしね。
I:応募要件の中から、選択した国を希望した理由と、希望が通ったかどうかおしえていただけますか?
そもそも希望してない(笑)
ネパールで活動を大学の時にしていて、
ネパールで大震災があった震源地の市役所に配属予定の案件があったから、
震災関連の活動以外にもいろいろやれそうだなと思ってその要請だけを希望した。
I:第一希望のみってことですか。
第一希望のみ。
I:強気ですね(笑)
それで合格通知が届いて、受かったと思ったら、
ウガンダ派遣というオチ(笑)
I:選んだ要請内容は、大学で学んだことや自分の経験とマッチしていましたか
大学時代にネパールでも活動していたから、全然(マッチ)していたね。
強いて言えば、そこに配属される条件は社会人経験二年以上ってなってたから、
そこは満たせてないね。
まあでも、やっていたことが認められるのであれば、
そこに派遣されるってことを信じてたね。
I:新卒で資格がない人が受ける職種って、「コミュニティー開発」とか、「青少年活動」とか、「環境教育」になると思うんですけど、そういう職種って倍率もめちゃくちゃ高いと思うんですよね。だから面接前に不安になると思うんですけど、どう対処しましたか?
コミュ開、俺らが春募集で受けた時(2017年の春募集)の倍率は、
実はそんなに高くなかった。
記憶が正しければ、一時通った人たちで二次通る確率って1.1倍とかだった。
新卒で舐められるっていうのはあるかもしれないけど、
自分のやってきたことに自信をもって、
ちゃんとした受け答えが出来て、
自分は行くっていう自信を見せられれば大丈夫。
もちろん不安はあったけど。
I:ESをどういう風に書くようにしたよとかありますか?
端的に自分がやってきた経験と、そこから生かせるものと、
二年間を終えるときの状態を見据えて書いたね。
I:面接のために何か特別に準備したとかありますか。
ない。
そん時に出てくる答えが、答えだなって思って。
I:面接中に聞かれた具体的な内容と返答を教えてください。
人物面接は学生だからっていうのもあって、
どういう学生生活を過ごしていますかみたいな質問だったね。
協力隊を志望しているっていうのもあったから、
何か行くために準備していることはありますかっていう感じだったかな。
あとは趣味なんですかみたいな。
技術面接はESについて書いた内容について聞かれて、
自分が応募している要請に対して、
そこがどういう町か具体的に想定して、何をやるか教えてくださいみたいな。
それが初め(スタート)で、俺が答えた内容に対して、
どういう人たちが対象なのとか、
どうやって話し合いの場を設けるかとか、
もっと深堀されたかな。
あとは俺がネパールでやっていた防災教育のからみで、
防災訓練はどういうことをやったのとか、
ハザードマップはみんなで作ったりしたの
とか。
I:〇〇手法みたいなことを聞かれたりしましたか。
俺は書いていたから聞かれたね。PCM手法について。
I:書いていなかったことで、用語チェックとかはありましたか。
そういうのはないね。
I:任国の希望が通らなかったら、どうするとかは聞かれましたか。
他の国に決まったらどうするとは聞かれた。
どこでもいいけど、俺は絶対ネパールがいいですって答えたよ。
I:自分はそう答えると落とされるんじゃないかと思ってしまうんですけど、どう思いますか。
それは面接官の裁量によると思う。
もちろん落とされることもあると思うけど、
それは今まで自分がどういうことをやってきたか、
どういう思いでその国に行きたいかとかで決まってくると思う。
I:応募したくなるような、現地でのエピソードを一つ。
一つはコミュ開は動き回るから、皆覚えてくれるし、助けてくれる。
自分が住んでる周りだけじゃなくて、群とか県の単位で。
もう一つは、タイやサンダルのからみ(詳しくはKさんの活動を参考)で、
参加メンバーの一人のおばちゃんが体調を崩したんだけど、
この活動のおかげで病院行けるって言った。
病院行けることがすごいことなんだなって。
やっぱ当たり前に感じていることが、当たり前じゃないんだなって。
っていう感動を共有できる。
I:自分が作ったプロジェクトによって、その人も病院に行けわけですもんね。
う~ん。
自分もかかわったプロジェクトかな。
以上!
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いかがでしたでしょうか。
コミュニティ開発は新卒だと受かりにくいイメージがありますが、
受かっている人は必ずどの隊次にもいます。
自分がやってきたこと、
やりたいことをきちんと棚卸しして、
面接に臨めば、
合格するチャンスはあります。
「世界もあなたも可能性に満ちている」
JICA海外協力隊