新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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訓練所、語学訓練の内容 ~英語上級クラス~

Hello!!

 

本日は訓練所での語学訓練の内容について、

 

ざっくりとお話しできればなと思います♬

 

著者プロフィール

 

shinsotsunohonne.hatenablog.com

 

 

 

ではでは、、、

 

 

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福島県二本松訓練所、外の風景。緑が多く、気持ちよい。

 

 

 

私の入所時の英語力

 

協力隊応募時点でTOEICで630ぐらい。

 

訓練所入所時で700ちょいぐらいのスコアでした(4月入所前の12月時点)。

 

一人で海外旅行等も行ったことがあったりするので、簡単なスピーキングもそんなに不安はありませんでした。(大学時代にバイクでアメリカ横断したことがあり、何とかなる(適当)というイメージでした)

 

 

クラス分けの流れ

 

訓練所に入ると、入って2・3日目で英語のクラス分けテストがあります。

 

英語以外の語学研修者は、みなほとんどが初心者なので、クラス分け等はない模様。

 

試験の内容は60分ほどで、筆記&リスニング。

 

内容はTOEICのような選択問題。

 

ここでの試験の結果で、語学クラスが振り分けられます。

 

*注*

一部、事前に応募時に提出したTOEIC等の成績でクラス分けがすでになされているという噂もありましたが、私の主観としては、きちんとテストに基づいて、クラス分けされていたように感じます。

 

このテストは中間期にも行われ、そこでスコアが大きく伸びていたりすると、上級クラスに上がれたり、下級クラスに行ったりするようです。

 

ですが実際には、テストによるクラス分けよりも、

担当の先生やメンバーと合わないといった理由で、

自己申告でクラス異動するケースが多めなように感じます。

 

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各教室へ向かう廊下。朝歩いて授業に向かう時は少し憂鬱 ><

 

 

一日のクラスの流れ

 

8:45~11:40 ホームクラスで授業

お昼休憩

13:00~15:00 テクニカルクラスで授業

15:00~講堂で途上国や病気に関する講座を受けたり、予防接種したり

 

大体こんな流れ。

時間はあいまいです。

 

クラスは、ホームクラス(一般教養英語クラス)と、

テクニカルクラス(専門別英語クラス)に分かれます。

 

前述した入所時の試験でクラス分けされるのは、ホームクラス。

 

イメージで言うと、中学校のホームルームクラスみたいな感じ。

 

昼ごはんもホームクラスメイトで食べることが多いので、

メンバーとの関係はとても大事です。

 

テクニカルクラスは、職種別に分かれます。

 

こちらは、小学校教育、青少年活動、看護師、みたいな、

専門別のクラス。

 

英語以外の語学の人は、専門別のクラスはなく、

ずっと同じ語学のクラスです。

 

なのでより、クラスメイトとの関係は大事!

 

英語学習者に話を戻しますと、

 

午前中はホームクラスで、午後は二時間ほどテクニカルクラスでの授業。

 

そのあとは、講堂で講義を受けるような流れになります。

 

語学訓練は本当にたくさんの方が記事を書かれているので、

僕は英語上級クラスの雰囲気に絞ってお話を書こうかなと思います。

  

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夜の食堂下の雰囲気。ちょっと怖め。

 

語学クラス(ホームクラス)でやった内容

 

まず初めに、教科書はあるのですが、ほとんど使いませんでした。

 

先生も生徒に英語を教えなきゃという雰囲気ではなく、

初めに課題リストを渡して、

それぞれ期日までにきちんとやってというスタンス。

 

その課題も、はっきりいって、全然重くない(笑)

 

つまり、かなり自由でした。

 

先生が元アメリカンピースコープで、カメルーンでボランティアをしたことがある方だったので、先生自身の話がかなり面白かったです。

 

また、とてもよくしゃべる先生で、おしゃべりな先生の英語を、クラスの生徒が聞くという、リスニング力が鍛えられるクラスでした(笑)

 

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図書館。国際協力関係の本が充実。

 

以下やった内容の一例。

 

(1)英語のニュースを見て、意見を発表→質問

 

英語のニュースを、先生が紹介してくれた幾つかのサイトから見つけてきて、

その要約とそれについての自分の意見の発表。

 

「発表者に対して、聴講者が一人ずつ質問をする」

 

という授業がありました。

 

英語のニュース自体の長さはなんでもいいのですが、

長すぎると要約するのが大変なため、

3分ほどの短いやつを選んでました(字幕付き)←伸びない生徒

 

僕のクラスはTOEICでいうと700点前後は持っている方でしたので、

みんなそれほど苦労はしていませんでした。

 

(2)偉人当てっこゲーム

 

個人的にこれがとても好きで、

 

ある人物に関して発表者が紹介します。

 

その人が誰なのか、聴いている生徒たちで当てるというゲームです。

 

個人的に歴史が好きなため、こういうゲームは大好き。

 

僕は勝海舟を紹介しましたが(そのとき読んでた本に影響を受けました)、

 

自分の母校の創設者(津田梅子)を発表する方だったり、

 

杉原千畝を紹介する人だったりと、

 

それぞれ思い思いの人物を紹介していました。

 

(3)国紹介

 

自分が派遣する国について調べてきて、

 

それを発表するというもの。

 

写真のように、ポスター形式で模造紙に描きかきしました。

 

このために授業時間を5時間分ぐらい先生が割いてくれるのですが、全然終わらなく・・

 

普通に授業外で時間を取って作成してました。

 

でも自分が行く国について、こういう機会でもない限り調べないので、

こういう授業があったことは良かった!

 

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エチオピア国紹介

 

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南アフリカ共和国国紹介(自身の作品)

 

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ウガンダ国紹介

 

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ルワンダ国紹介

 

 

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マラウィ国紹介

ちょっと話が脱線しますが、 

 

こういったことをやってと言われて、

すぐにできる日本人はすごい。

 

こういうの、日本にいると当たり前ですけど、

それは僕らが図工の授業や社会科の授業で、やり方を教わったからこそのもの。

 

現地でもこういう活動をやろうとしたのですが、

*情報が調べられない(本がない。PCがない)

*子供たちが作り方のノウハウを知らない

 

等々あって、断念しちゃいました。

 

教育は本当に大事。

 

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教室内部。大体1クラス4~6人構成。

 

 

クラス外での勉強

 

クラス外では、英語の課題(宿題)をやらなければいけません。

 

私の場合は、一日一時間ちょいほどやれば終わるような分量でした。

 

今回この記事を書くにあたって、ほかのクラスメイトにも聞きましたが、

 

たくさん勉強していたという人はいませんでした。

 

もし、派遣されるために最終テストをクリアするという目標でいたとしたら、その基準はかなり低めなので、英語に関しては入った時点でクリアしている人が全体のほとんどになると思います。

 

 

今となってはすごく後悔。

 

今現在、いわゆる日系企業で、初めて日本での社会人をやっていますが、勉強している時間にお金がもらえるなんて、本当に訓練所時代は最高でしたね。

 

かといって、語学に不安がない状態で、語学へのモチベーションを保つのはすごく難しいと思うので、英語学習以外の別の目標を立ててモチベーションを保つことを、今から戻れたらするかなと思います。

 

 

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談話室。ここで同じ班の人と夜に話すのが楽しみの一つ。

 

一番記憶に残っていること

 

この記事のためにインタビューしたクラスメイトが言っていたのは、

 

発表中に先生が割って入って、自分の意見を言ってくること(笑)

 

うちのクラスの先生はおしゃべり好きの先生だったこともあるかもしれませんが、

 

発表者が自分の意見を発表中に、割って入ってくるという(笑)

 

それ先生としてやっちゃっていいの><

 

まあでも個性的な先生は、印象に残るっちゃ残りますね~

 

ーーーーーーーーーーーー

 

私自身にとっては、

 

正直に言って一番印象に残っているのはクラスメイトとの喧嘩!

 

まあもう時間が経っていますし、

 

その方とは今でもオンライン飲みとかで当時のことを話す仲でもあるので、

ぶっちゃけちゃいます。

 

原因は双方にあるのでしょう。

 

自分は新卒として協力隊に来ました。

 

そして新卒の子の一部は、社会人を経てきた人と比べて、

 

自分で言うのもなんですが、

 

「学生気分が抜けていません。」

 

自分たちは大人として扱ってもらいたい、

 

でも社会の縮図では一番下の存在。

 

協力隊で同じ時期に入所した人を、同期として年齢関係なくかかわれる場所

 

と考える人もいれば、

 

ある意味一つの組織

 

としてとらえる人もいます。

 

また、人との距離感を大切にする人もいれば、

 

自分の意思を大事にしたい人もいます。

 

班が一緒でない、語学のクラスが一緒でない、国が一緒でない、

 

それであればお互いに避けるだけでよいですが、

 

これが一緒となると、より協調性も大事になります。

 

自分は今、日本の企業で一会社員として働いていますが、

 

より組織人、社会人として働くことを強く求められます。

 

協力隊は今に比べたらめっちゃゆるいですが、

 

それでも相手のことを気遣うとか、みんなが不快にならない場と協調能力は求められます。自分が不快でない=周りの人が不快でない、ではないですからね~

 

今でも恥ずかしながら不安な点がありますが、一年前、二年前、三年前、昔の自分を振り返ると、より恥ずかしくなりますね(笑)

 

ちなみにクラス内で雰囲気が悪くなるというのは、結構あることです(笑)

 

友達同士で同じクラスを選択できませんからね。

 

本当に嫌な時は、クラスを変えてもらうよう、頼みましょう。

 

僕は険悪な雰囲気になった人と2週間、クラスは同じでも、英会話以外一切口を利かない、目を合わせないときがありました(笑)

 

でも周りの人から助けてもらい、自分でもここが自分が変わるチャンスじゃないかと思い、いろいろ自分を変えました。

 

最後のお別れ会では、その人と抱き合って、「本当にあの時辛かったです。本当にごめんなさい」

 

と言ったら、涙があふれて止まらなくなってしまいました。。

 

そしたらその人も、「私も悪かった」

 

って言ってくださいました。

 

その時のことがあったからこそ、南アで同じように人間関係で辛かった時もあきらめなかったですし、今の日本の会社でも、ものすごくその経験が生きています。

 

僕らは仕事だけで評価をされるのではありません。

 

結局は、最後は人なのだ

 

ということも、常に忘れないようにしています

 

途上国に行って生活をすると、この言葉がより実感できると思います

 

結局苦しい時に助けてくれる人が、本当に大切にすべき人だと学びました

 

そして誰が助けてくれるかは、すべて自分の普段の行いが影響すると僕は思っています

 

ホームクラスでの喧嘩は、社会に出てからも、この歳で泣くんだ・・

 

と思わされた出来事ですが、今の会社入ってからも泣くことがあるので、

泣いてばっかの人生ですね(笑)

 

 

最後ちょっと教訓(⇒自分への)みたいになってしまいましたが、

 

個性的な先生、個性的なクラスメイトと過ごせる時間は貴重ですので、

 

めきめき語学上達させてくださいね♪

 

それでは!