新卒のホンネ!~協力隊活動を通して~

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新卒でコミュニティ開発に受かる方法!!Part 1

 

リーディング時間目安:10分

 

 

JICA海外協力隊(旧名:青年海外協力隊)で職種を選ぶ際に、

 

一度はおもしろそうだな~

 

と感じる、

 

コミュニティ開発

 

 

新卒だと難しそう・・

 

倍率が高い・・

 

自分はESに書けるものがない・・

 

 

そんな人におすすめの記事!

 

 

今回はパート1ということで、

 

新卒でコミュニティ開発に合格し、

 

エチオピア共和国へ派遣されていた

 

Mさんにお話を伺いました!!

 

 

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エチオピア的ヘアーで日本に一時帰国したMさん

 

 

Mさんの任期中のお話は、以下の記事から!

 

shinsotsunohonne.hatenablog.com

 

 

 

I:

いつ頃、国際協力分野に興味を持ちましたか?

 

M:

元々小学校時代に、英語の授業があった際、英語が好きになりました。

 

またその小学校が同和教育に力を入れている学校でもあったので、社会的に弱い立場に置かれている人についても勉強しました。

 

海外+弱い立場に置かれている人の二つが自分の中で結びついて、海外でのボランティアに興味を持ちました。

 

I:

Mさんの出身県の新潟県では、同和教育が盛んなんですか?同和教育というと、関西のイメージが強いのですが。

 

M:

水俣病ってわかりますか?

 

ちょうど自分の学年から、熊本県との交流事業が始まって、

 

一度熊本に行ったりもしました。

 

小学校が部落差別や同和教育に非常に力を入れていて、

 

同じ地区の中学校もこの問題に関する演劇とかをしていたので、

 

地区全体で、同和教育に力を入れているんだと思います。

 

I:

具体的に協力隊を考え始めた時期は?

 

M:

高校かな。

 

高校ぐらいから何となく行きたいな~って思っていて、説明会も一回行きました。

 

大学は人文学部だったんですが、サークルの先輩でも、

 

卒業後に協力隊に行った人がいたりして。。

 

I:

大学の先輩はどこの国へ行ったんですか?

 

M:

一個上の先輩はスーダンに行きました。

I:

サークルは国際交流をするサークルでしたか?

 

M:

留学生と交流するサークルでした。

 

 

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留学生との交流サークルで、日本語でおしゃべりするイベントのチーフをしていました。

 

I:

何故コミュ開を選びましたか?

 

M:

まず一つ目に何も資格がなかったこと。

 

二つ目に、

 

専攻していた文化人類学という学問が、

 

フィールドワークとか、現地住民の中に入って行って交流していく学問だったから。

 

その延長線上でコミュ開の活動があって、繋がるのかなって思って。

 

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任地の学校にあった碑。 日本の支援がここにも。

 

I:

大学の時のフィールドワークは海外?

 

M:

日本でやりました。

 

でもローカルに入り込んでいく感覚が、コミュ開に近いと思って、コミュ開を選んだかな。

 

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大学時代に知り合いの地域おこし協力隊員のところでやってるお祭りに参加させてもらった。
獅子舞の中。

 

I.ローカルに入り込んでいくという意味では似ている青少年活動ではなく、コミュ開を選んだ理由は?

 

M:

自由な感じだったから。制限なく活動出来るのがコミュ開かなと思って。

 

青少年がNOではなく、自分に合っている方がコミュ開かなって感じ。

 

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この地域のロング獅子。 この階段を上下するのが大変だった。
知らない土地に入っていく体験。

 

I.どうして一度社会に出てからではなく、新卒で?

 

M:

卒業するタイミングでっていうのもあったし、もともと就活もしてたけど・・

 

何となく社会に反骨心見たいのもあって(笑)

 

なんとなく、そのまま働いて、みんなと同じ行く道を行くのが嫌ってのもあって。。

 

一応就活と並行して、青年海外協力隊も受けて、結果として青年海外協力隊が受かったって感じかな

 

 I.就活は3月位から解禁ですよね? 就活もやっていたんですか?

 *1

 

M:

就活もやっていて、2次面接ぐらいまではやりました。

 

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現地生活の癒し エチオピア式焼き肉。

 

I.応募要件の中から、選択した国を希望した理由と、希望が通ったかどうかおしえていただけますか?

 

M:

僕はエチオピア自体は希望してないです。

 

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現地の食堂にあるロープポンプ。
くみ上げやすい+井戸のふたが締まっており衛生的にいい+現地産のパーツで修理可能
等の売りがある。

 

I.元々はどこを希望していたんですか?

 

M:

3つ全部書いて、1つ目はタンザニア。多分内容は、収入向上的なやつ。

 

※注※

協力隊は、志望する国を、第3希望まで書ける。国は別々に選ぶことが可能だが、職種は同じ職種でなければいけないという制限がある//

 

2つ目がルワンダで、水関係。

 

3つ目がペルーで、大学所属で、文化保全みたいな活動だったかな。

 

その3つを書いたら、ルワンダの水が、エチオピアの要請に引っかかったんだと思う。

 

国だけ変わって、内容は水関係で決まったって感じかな。

 

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JOCV二次面接のときに 少し観光

 

I.ルワンダの水の仕事にこだわりはないでしょと?

 

M:

元々面接でも、アフリカとか、南米に行きたいって言っていたから。 

 

I.タンザニアの収入向上や、ルワンダの水関係の仕事は、大学で学んだこととマッチしていましたか? 

 

M:

 基本的に僕が選んだのは、

 

自分の興味があったり、進んでみたい分野だったのと、

 

ルワンダの水関係は、

 

大学のサークルがらみでアフリカの給水状況の支援みたいなのについてかじったことがあって。

 

行ってみたいから、いろんな条件で出してみようかなと思って。

 

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現地ではこのパターンの給水設備も多かった。
村の中央から各地に分配される仕組み。

 

 

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分配型の給水設備は、地下のパイプラインに問題があることが多い。

 

 I.自分の周りで、自分の経験よりもオーバースペックな案件を受けて、受かっている人はいましたか?

 

M:

僕は県内の知り合いで一人、

 

青少年教育で受けたけど落ちてしまった人はいましたね・・

 

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一時帰国の時は、東京にあるエチオピア人の多く住むところに。
現地料理を提供しているお店 リトル エチオピア

 

I.ということは、応募要件等に書かれている実務経験は重視されている気がする?

 

M:

僕が応募した要請は、応募条件とかなかった気がするんだけどな~・・

 

I:実際協力隊受かっちゃうと、要請内容の具体的な話とかしないから、どのくらい背伸びしても受かるかとかはわからないですよね・・

 

I.新卒で資格がない人が受ける職種って、コミュニティー開発とか、青少年活動とか、環境教育になると思うんですけど、そういう職種って倍率もめちゃくちゃ高いと思うんですよね。だから面接前に不安になると思うんですけど、どう対処しましたか?

 

M:

新潟県のOB・OG会は親切な人が多くて、

 

面接前にコツみたいなものを教えてくれたんですよね。

 

そこで、

 

自分の経験がどうやって要請と結びつくかっていうことを、

 

きちんと言った方が良いと言われたので、それを意識してました。

 

だからあまり怖さとか、不安はなかったかな・・

 

むしろやってやるしかないかってなったかな。

 

I.じゃあ新潟県のOB/OG会はJICAにコネを持っているっていう認識でいいですか(笑)?

 

M: 

そんなことはないです(笑)

 

I.ESをどういう風に書くようにしたよとかありますか?

 

M:

書類って、各職種別の課題もあったよね?

 

自分の第一希望の要請に実際行ってどうするかみたいな。

 

コミュ開だけだと思うんだよ、たぶん。

 

それで、タンザニアの宗教のこととかざっくりしたことを調べて、

 

且つ要請をしっかり読んで、

 

そのうえで自分がどうアプローチしていくかみたいなことを必死に描いた記憶がある。

 

I.あのESは誰が読んでいるんでしょうね?

 

M:

うちら合格後、コミュ開の研修があったんだけど、その先生が読んでるんだよね。

 

I.二次面接をする人ってことですか?

 

M:

そうそう。

 

I.それも僕は知らなかったので、いい情報になります

 

I.面接のために何か特別に準備したとかありますか?

 

M:

僕は特にはないんだけど、待っている間、待機場所の人といろいろ話したな。

 

※注※

JICAの面接は2017年当時、ホテルに2次面接者一同を集めて、朝から夕方まで詰め込みでやるため、待ち時間が非常に長かった//

 

I.本題とは関係ないですけど、誰でしたか?

 

M:

2017-3次隊のモザンビークに派遣されていた人で、

 

その人とはなんだかんだ関係は続いてる。

 

面接を待つ隣の席の人とも話した気がする

 

I.余裕ですね(笑) それは面接中にいいように作用したとかありますか?

 

M:

知り合いが出来て、心が割とほぐれた気はします

 

I.面接中に聞かれた具体的な内容と返答を教えてください!

 

M:

 

全然覚えてないけど、人物面接は技術面接よりは雰囲気よかった気がする

 

でもなんか、将来のことを聞かれたような気もするんだよね

 

今後進みたい進路とか。

 

それが受かった場合なのか、受からなかった場合なのかは忘れたけど

 

技術面接は、基本的に、

 

自身が応募した要請について、自分はどうするかっていうこと。

 

あと自分の試験官の先生が、文化人類学の先生だったのかな。

 

コミュ開の先生は二人いたんだけど、

 

僕の先生は文化人類学の先生だったから、卒論の内容とかを深堀された。

 

I.それじゃあ先生の興味も優先されるんですね?><

 

M: 

それと、僕が応募した国人気だけどどうする?って聞かれた

 

タンザニア、ペルー、どっちも

 

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うっとおしさNo.1の場所 バスターミナル。
知り合いができる、現地語が少しできるようになると、少しは快適になる。
バス前は、ターミナルの前のコーヒー屋で一杯しばくのが恒例。

 

I.それ以外で、コミュ開に応募する時、こういうこと知っていた方がいいよみたいのはありますか?

 

M: 

〇〇手法とかの、コミュ開の具体的な話は、合格後に研修があるから、

 

コミュ開のざっくりした話は一応後からでも勉強できる

 

I.面接のときに知らなくても大丈夫だよと。。

 

M: 

僕全然知らなかったから、大丈夫

 

自分でしっかり語れるような内容であれば、ESは何を書いても大丈夫だと思う

 

I.Mさんは、そうはいっても、ブログに書いてあるTOEICの点数がもともと高いですよね。それは面接時に良いように影響したと思いますか?

 

M:

う~ん・・

 

I.例えば同じ条件で自分が、協力隊受験時に最低必要なTOEIC300点だったとして、受かったと思いますか? IFの話になってはしまいますが・・

 

M:

ほかの職種、例えば教員とかで何か免許があるうえでTOEICが低いというならあれですけど、

 

うちら(コミュ開)は免許とかない人も多いので、

 

その中でTOEICは一つの判断基準にはなり得るのかなとは邪推しますけど・・

 

I.コミュ開で行ってたほかの人たちも、TOEICの点数は高い人が多かったですか?

 

M:

点数は高い人は多かったですね~

 

話せるかは別にして

 

あくまでも印象ですけど

 

Q.応募したくなるような、現地でのエピソードを一つ

 

M: 

いや・・・(笑)

 

そうですね~

 

個人的には、初めは街を歩いているときに、チャイナとかからかわれることが多かったですけど、

 

途中から自分の下の名前とか、ジャパンって呼んでくれる人が増えたのは感慨深かったな

 

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バスターミナル並みにうっとおしい場所 マーケット。
行ってると 顔なじみもできてくる。
写真を撮ろうと思うとこうもなる。

 

I.もっと感動を呼ぶエピソードありますか?(笑) Mさんのあとに、俺もエチオピアいきてえってなるような(笑)

 

M:

いやww

エチオピア、大変だよ、本当に・・(笑)

 

 

以上!

 

いかがでしたでしょうか。

 

コミュ開は新卒だと受かりにくいイメージがありますが、

 

受かっている人は必ずどの隊次にもいます。

 

自分がやってきたこと、

 

やりたいことをきちんと棚卸しして、

 

面接に臨めば、

 

合格するチャンスはあります。

 

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現地の正月。 任地の民族カラーを巻く。

 

 

Mさん、インタビュー受けてくださり、ありがとうございました!!

 

Mさんの任期中のお話は、以下の記事から!

 

shinsotsunohonne.hatenablog.com

 

*1:青年海外協力隊の春募集締め切りは、4月頃(2017年時点)